この記事でわかること
- 現場代理人と主任技術者の違いと、兼任のしかた
- 監理技術者・現場監督・安全の責任者との関係
- うちの現場では、誰がどの役職なのか
現場に出たばかりのころ、書類に役職の名前がたくさん出てきます。
現場代理人、主任技術者、統括安全衛生責任者。誰が何をしている人なのか、わかりにくいですよね。
書類のどこに、誰の名前を書けばいいんすかね…
最初は私もわからんかったで
現場9年目の私の現場では、所長が3つの役職を兼ねています。
その現場を例に、役職の関係を1枚にまとめました。
| 役職 | うちの現場では |
|---|---|
| 現場代理人 | 所長 |
| 主任技術者 | 所長 |
| 統括安全衛生責任者 | 所長 |
| 元方安全衛生管理者 | 所長とは別の人 |
| 安全衛生責任者 | 下請の職長さん |
| 現場監督 | 私たちの呼び名 |
現場代理人と主任技術者の違い
どちらも現場の責任者ですが、置く理由と役目が違います。
| 現場代理人 | 主任技術者 | |
|---|---|---|
| 置く理由 | 工事の契約 | 建設業法 |
| 役目 | 現場の運営 | 技術の管理 |
| 資格 | いらない | 必要(実務10年でも可) |
所長って、どっちなんすか?
現場代理人の記事を書いたあと、うちの現場でも確認しました。
やっぱり所長は、書類の上では現場代理人でした。
現場代理人の仕事と、所長の1日はこちらです。
現場代理人と主任技術者の兼任
現場代理人と主任技術者は、同じ人が兼ねられます。
同じ人で、いいんすか?
うちの所長は、現場代理人・主任技術者・統括安全衛生責任者の3役を1人で兼任しています。
兼任は法律上、問題ありません。
主任技術者は、金額に関係なく、ほぼすべての現場に置く役目です。
主任技術者には、誰でもなれるんすか?
なれる道は大きく2つです。
1級・2級土木施工管理技士(二次検定まで合格)か、実務経験10年以上です(指定学科卒なら3〜5年)。
主任技術者の資格や、専任が必要になる金額はこちらです。
監理技術者は大きい現場の技術者
監理技術者は、大きい現場で、主任技術者に代えて置く技術者です。
元請として受けた工事で、下請に出す金額の合計が5,000万円以上になると必要です(建築一式は8,000万円)。
主任技術者と、何が違うんすか?
なれる人が違います。監理技術者になれるのは、1級施工管理技士などの1級資格を持つ人です。
1級の一次に受かった技士補は、条件を満たせば「監理技術者補佐」として現場に置けます。
監理技術者資格者証というカードや、5年ごとの講習の話は、資格者証の記事と講習の記事にあります。
現場監督は法律にない呼び名
現場監督は、正式な役職の名前ではありません。現場を管理する人の呼び名です。
うちの現場でも、基本はみんな「監督」と呼ばれます。
私が監督と呼ばれるようになったのは、現場に出始めたころです。
呼び名が先に来て、中身をあとから追いかけた感じやな
現場監督と呼ばれて働き始めるだけなら、資格は要りません。私も最初は資格ゼロでした。
統括安全衛生責任者は安全のまとめ役
次は、安全のまとめ役です。
統括安全衛生責任者は、現場全体の安全のまとめ役です。
働く人が常時50人以上の現場(トンネルや橋などは30人以上)で、元請が置きます。
うちの現場では、朝礼を仕切っとる所長のことやで
これも資格がいるんすか?
資格はいりません。現場のトップという立場で決まります。うちの現場では所長です。
その補佐をする元方安全衛生管理者は、うちでは所長とは別の人がやっています。
くわしくは元方安全衛生管理者の記事にあります。
安全衛生責任者は下請の職長さん
安全衛生責任者は、下請の会社ごとに1人置く、安全の連絡役です。
建設現場では、職長さんが兼ねるのが普通です。うちの現場でも、下請の職長さんが務めています。
朝礼や昼の打ち合わせで、連絡事項を話す相手も職長さんや
職長さんが書くKY用紙の見方は、KYの書き方の記事にまとめました。
資格や試験はなく、代わりに2日間の「職長・安全衛生責任者教育」を受けます。
私も受けました。
そのときの話は職長教育の記事にあります。
役職がわからず不安だったころ
はじめてのころは、書類の名前をどこに書けばいいのか、わからない時がありました。
わからないのに聞くのも怖くて、ずっと不安でした。

じゃあ、どうしてたんすか?
書類のことは、違う先輩に聞くようにしていました。
それでも聞けないときは、怖い上司に聞いていました。
怒られていたころの話は、施工管理で毎日怒られるにまとめています。
職人さんには、聞かなかったんすか?
職人さんに聞いていたのは、仕事の内容や工具の名前、どうやったらやりやすいかといった段取りのことです。
ちなみに、安全の役職の名前は、現場の掲示で見られます。
統括安全衛生責任者も、安全衛生責任者も、元方安全衛生管理者も同じです。
この先の役職と資格
役職は、上がっていったらいいなとは思います。
でも、今が楽しいので、このままでもいいとも思っています。
ただ、後輩や新人が入ってくるから、このままではいかんのが現実かな
私の場合、二次検定に受かるのが先か、実務10年が先か。どちらが先でも、2027年です。
1級の一次を受けた順番は、こちらにまとめました。
よくある質問
Q. 現場代理人に資格はいる?
A. 法律で決められた資格はありません。ただ「自社の社員であること」のような条件を、発注者が付けるのが一般的です。
Q. 統括と総括は同じ?
A. 1文字違いで別物です。工事現場の安全のまとめ役は「統括安全衛生責任者」の方です。
まとめ|所長は肩書きが3つ
現場の役職を、うちの現場でまとめるとこうなります。
- 現場代理人は現場の運営、主任技術者は技術の管理
- うちの所長は3役を兼任している
- 監理技術者は、大きい現場で主任技術者に代えて置く
- 現場監督は呼び名で、法律の役職ではない
- 安全の責任者は、所長(統括)と下請の職長さん
聞くのも怖かった私のところにも、後輩や新人が入ってきます。
私自身が辛い思いをしてきたので、後輩にはそのように接しないと心に誓いました。
私は、ただ怒られるだけで、なんで怒られたのかわからない状態でした。
危ないことをしとったら、さすがに注意するで。でも、なんで危ないのかをしっかりわかるようにしとるんよ
正直、後輩が育たないと、自分がしんどくなるだけです。
だから、そこはしっかり教えていこうと考えています。










