この記事でわかること
- 施工管理は、ひとことで言うと何の仕事か
- 1日の流れ、きついところ、休み、給料、やりがい
- 向いている人・向いていない人と、入る前に会社に聞くこと
施工管理の仕事に興味がある。でも、何をする仕事なのか、自分にできるのか、わかりにくいですよね。
「やめといた方がいい」という声もあって、迷っている人もいると思います。
施工管理って、結局なにをする仕事なんすか?
きつい。そこは否定せん。でも、楽しくてしょうがない仕事やで
1社目を1年で辞めて、それでも9年続けている私が、入るか迷っている人に向けて、仕事の中身を順番にまとめました。
いまの疑問から読む
施工管理はどんな仕事か
家族や友達に「どんな仕事?」と聞かれたら、私はこう答えます。
日本のインフラを支えている仕事です。橋も道路もダムも、現場のみんなで作っています。
私たちだけではできないので、現場のみんながチーム一丸となって作り上げていく感じです。
みんなって、誰のことっすか?
鉄筋屋さん、土工さん、鳶さんなどの職人さんです。
私たち施工管理は、作業そのものより、現場全体がうまく回るように段取りする側の仕事です。
仕事内容は4つの管理
段取りといっても、管理するものは大きく4つあります。
| 管理するもの | 中身 |
|---|---|
| 工程 | 工事が予定どおり進むように段取りする |
| 品質 | 図面どおりのできばえか確かめる |
| 安全 | 作業員がケガをしないように目を配る |
| お金 | 材料や人にかかる費用を予算内に収める |
安全の管理で毎朝見ているKY用紙の話は、KYの書き方の記事に書きました。
現場監督とは、違うんすか?
中身はほぼ同じです。求人票では「施工管理」、現場では「監督」と呼ばれます。
監督にしかできない仕事や、呼ばれ方の話はこちらです。
落ち着いた日の1日の流れ
現場が落ち着いている日の、私の1日です。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 8時前 | 事務所に出社 |
| 朝礼後 | 職人さんと少し打ち合わせ→詰所で書類の整理 |
| 11時ごろ | 現場の確認があれば現場へ |
| 12時 | 昼休憩 |
| 13時 | 昼の打ち合わせ(10〜20分) |
| 〜17時 | 書類の整理や段取り |
毎日こんな感じなんすか?
忙しい日は、現場と詰所の往復になります。測量や職人さんとの調整で、何度も呼び出されます。
忙しい日の流れも、こちらに書きました。
施工管理のきついところ
入る前は、重いものを運んだりする重労働だと思っていました。
でも、そういうのは職人さんがやってくれるので、力仕事の面は思っていたよりキツくありませんでした。
じゃあ、何がきついんすか?
一番は、夏の暑さと冬の寒さです。朝は5時台に起きますし、構造物はミリ単位で管理します。
上と職人さんの板挟みもきついです。
上からは工期を短縮するように言われ、職人さんからは「その工期ではできない」と言われたことがあります。
どうすればええんか、わからんくなったわ…
大雨のあとは、遅れを取り戻すための残業と休日出勤もあります。
9年で「きつい」と感じたものは、全部こちらに並べました。
きつさは会社で変わる
1社目は、入社半年で、上司に「こんなのもできないのか?」「どけ!」と言われ続けました。
残業は毎日3時間、休みは日曜だけ。1年で辞めました。
それでも、施工管理は続けたんすか?
仕事そのものは、楽しくてしょうがなかったからです。変えたのは、会社だけでした。
| 会社を変えると変わる | 会社を変えても同じ |
|---|---|
| 上司 | 夏の暑さ、冬の寒さ |
| 給料・残業代の出方 | 上と職人さんの板挟み |
| 残業の多さ・現場までの距離 | ミリ単位の管理 |
いまの会社は、ほとんど定時です。
週休2日で、土曜出勤は平均で月に1回ぐらいです。
くわしくは残業の記事にあります。
1年で辞めたときの話は、こちらです。
給料は全体の平均より高め
国の統計では、土木技術者の平均は年収およそ596万円です(平均46歳)。
給与所得者全体の平均478万円より、およそ120万円高くなっています。
出典:厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査/国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査
先輩は、どうなんすか?
1社目の給料は、1日あたりに直すと、めちゃくちゃ安かったです。
額面が高く見えたのは、働いている日数が多かったからでした。
転職して、1社目より年間180万円上がりました。
統計の平均には届いていませんが、同年代の友人と比べると高いと感じています。
施工管理のやりがい
9年続けて一番うれしかったのは、6年目に、高さ30メートル、長さ100メートルを超える橋を作ったことです。
誰かに何かを言われるわけではありません。
それでも、心の中が満たされるような、ワクワクするような感覚がありました。
なんか、子どものころに戻ったみたいな感覚やったんよ
仲間や職人さんと力を合わせて作ったものが、暮らしの役に立っている。
そう思えたとき、やってよかったと心から思えます。
その橋の話は、こちらに書いています。
施工管理に向いている人
体を動かすのが好きだったり、みんなで作り上げるのが好きな人は、向いていると思います。
9年見てきて、現場に残っているのは、体力があって打たれ強い人です。体力は勝手についてきます。
向いてない人も、いるんすか?
きつい言い方をされるのが嫌な人と、汚れることに抵抗がある人です。
職人さんの言い方はきつい時がありますし、現場では少し汚れる時もあります。
逆に言えば、この2つが平気なら、あとの大半は慣れの問題だと思っています。
残った人と辞めた人の違いは、こちらです。
未経験で入った1年目
私は文系の大学から、新卒・未経験で入りました。給料がよくて、ものづくりが好きだったからです。
友達も建設系の仕事をするって聞いて、自分もそうしようと思ったんよ
最初の仕事は、掃除と手元です。
わからんことは、どうしてたんすか?
職人さんの言葉がわからないときは、時間が空いたときに聞きに行っていました。
未経験の若手ということもあって、みんなに可愛がってもらえました。
仕事がわかってきたのは、1年ぐらいたったころです。
未経験で入った1年目の話は、こちらです。
入る前に会社に聞くこと
きつさの多くは、会社で変わります。だから入る前に、その会社のことを聞いておくのがおすすめです。
入る前に聞くこと
- どんな人が活躍しているか(若手か、ベテランか)
- 労働時間(残業はどのくらいか)
- 現場に直行直帰できるか・移動時間の扱い
- 土日は休めるか
- 給料はどのくらいか
入る前に聞いてよかったのは、どんな人が活躍しとるか、やったわ
別の仕事から移るなら、建設業界に特化した転職エージェントもあります。
選び方は転職エージェントの記事にまとめました。
よくある質問
Q. 資格がないと入れない?
A. 入れます。現場監督として働き始めるだけなら、資格は要りません。私も最初は資格ゼロでした。
Q. 未経験は何歳までなら入れる?
A. 私は新卒だったので、自分の体験としてはわかりません。ただ、30代で入ってきた人もいました。
Q. 資格はいつ取ればいい?
A. 私は9年目に1級土木の一次を受けました。何年か働いて取りたくなったら、1級土木を独学で受ける順番にまとめています。
まとめ|インフラをみんなで作る仕事
施工管理の仕事を、入る前の人に向けてまとめました。
- ひとことで言うと、日本のインフラを支えている仕事
- 管理するのは工程・品質・安全・お金の4つ
- きついのは夏の暑さと冬の寒さ、板挟み、雨のあと
- 上司・残業・給料は会社で変わる
- 一番うれしかったのは6年目の橋の完成
1社目を1年で辞めた私も、9年目のいまも現場にいます。
橋も道路もダムも、現場のみんなで作っています。
迷ってるんすけど、やってみてもいいっすかね…
自分がやりたいのなら、やってみたらええんやで










