この記事でわかること
- 現場9年目が感じる、施工管理のきついところ8つ
- 一番きつい夏を乗り越えるためにやっていること
- それでも「意外と楽」だと感じる部分
- 9年続いている理由と、一番きつかった現場の話
「施工管理 きつい」。検索すると、そんな言葉が並びます。
答えているのは転職サイトか、会社の採用ブログばかりです。
施工管理って、やっぱりきついんすか?
きつい。そこは否定せん
土木の現場で働いて9年の私が、売り込みなしの本音で書きます。
施工管理のきついところ8つ
まず、私が9年で「きつい」と感じてきたものを全部並べます。
現場9年目のきついリスト
- 朝が早い
- 夏は暑く、冬は寒い
- 意外と体力がいる
- 休日が少ない
- 残業が多い
- 上と職人さんの板挟み
- 責任が重い
- ミリ単位の管理
朝は、5時台に起きています。
5時台っすか…早いっすね
責任もとても重いです。構造物はミリ単位で管理しないといけません。
事故が起きないように、安全管理もしないといけません。
どれもきついですが、一番は夏は暑く、冬が寒いことです。
夏の暑さがとくにきつい
なかでも、夏はとくにきついです。
夏は、何がそんなにきついんすか?
夏の日差しは年々強くなってきていて、どうやって乗り越えるかが毎年の悩みです。
身近な人が熱中症になったり、自分がなったりするリスクもあります。
下手をすると死亡する可能性もあるので、本当に侮れません。
多少のミスは怒られて済む話やけど、熱中症は本当にこわいんよ
私が夏にやっていることは、この4つです。
夏を乗り越えるためにやっていること
- 空調風神服(24ボルト)を着る
- ワークマンのペルチェベスト(2025年モデル)を着る
- 凍らせたペットボトルをポケットに入れて、足の付け根を冷やす
- 水分と塩分を30分ごとにとる
空調風神服は必須アイテムで、これがないと倒れる自信しかありません…。
ペルチェベストは、2025年から着始めました。本当に優秀で、これのおかげで夏を乗り越えられました。
冬は雪の積もった現場がこわい
冬は、単に布団から出たくないだけです。
それ、きついに入るんすか…
ただ現場でも、雪が積もっていたり、寒くて手がかじかんで動きづらくなったりします。
ボックスカルバートなどのスラブの上に雪が積もっているのは、最悪です。
滑ったら、何メートルも下に真っ逆さまに落ちる可能性があります。
とくにきついんは夏やけど、冬もどっちもどっちやな
上と職人さんの板挟み
上からの圧と、職人さんからの圧。その間に立つのが施工管理です。

上からは工期を短縮するように言われ、職人さんからは「その工期ではできない」と言われたことがあります。
どうすればええんか、わからんくなったわ…
なんとか職人さんに掛け合って、無理を言ってやってもらいました。
いつ事故が起きてもおかしくない現場だったと思います。
雨のあとは残業と休日出勤がきつい
大雨が降ると現場が水浸しになり、作業ができません。休みになるのは、多くても2日ぐらいです。
雨で休めてラッキー、じゃないんすか?
休みになったところで、工期が延びることはありません。
取り戻そうとして休日出勤や残業が増え、休みがなくなっていきます。
施工管理で一番しんどかった現場
9年で一番しんどかった時期の話もしておきます。1社目に入って、半年ぐらいのころです。
現場まで、車で2時間。橋を作る現場でした。
毎日それで通ってたんすか…
わからないことだらけなのに、先輩はとても怖くて、毎日怒られていました。
「こんなのもできないのか?」「どけ!」と言われ続け、顔を見るのが嫌で嫌でしょうがなかったです。
残業は毎日3時間で、残業代が付いたのは1時間分だけ。休みは日曜日しかなく、毎日が地獄でした。
こんな会社、辞めてやる…
毎日そう思っていました。体も気持ちも、あの時期が一番きつかったです。
そのあと、入社して1年で腰を痛めて、1週間ぐらい会社を休むことに…。
しかも、休んだ分の給料は振り込まれませんでした。会社を辞めたときの話は、こちらに書いています。
意外と楽なところもある
ここまで読むと、いいところがない仕事に見えるかもしれません。
じゃあ、ずっとしんどいままなんすか?
それが、そうでもありません。体力は最初こそいりますが、意外とすぐ慣れます。
パソコン作業も多いので、現場に出るとき以外は冷房の効いた部屋で仕事ができます。
力仕事は職人さんの担当です。自分で担ぐわけではないので、思ったほどしんどくありません。
きつくても9年続く理由
私が続いている理由は3つです。給料がいいこと。体を動かすのが好きなこと。
そして、人間関係が男子校みたいな空気で、私には働きやすいことです。
9年続けて一番うれしかったのは、6年目に、高さ30メートル、長さ100メートルを超える橋を作ったことです。

完成したときは、子どものころに戻ったみたいな感覚やったで
この仕事をしていてよかったと、改めて実感しました。
会社を変えたら楽になったか
私は建設業界の中で、転職を2回しています。
正直に言うと、きつさ自体は変わりませんでした。
ただ、現場が近い会社に移って朝のつらさは軽くなり、給料も大きく上がっています。
同じ施工管理でも、会社で違うんすね
1社目から2社目に移ったときは、残業もほとんどなくなりました。
先輩はわからないことをしっかり教えてくれて、しかも怒られません。
先輩が一瞬、仏様に見えたんよ
きついと思っているのは、実は会社や労働時間に問題があるかもしれません。
私のように、この仕事は好きだ。でも残業が多かったり上司がきつかったり、自分ではどうにもできない場合があります。
そういうときは、どうしたらいいんすか?
そういうときは、環境を変えてみるのも一つの選択肢だと思います。
私のように、転職しただけで仏様の先輩と出会える可能性もあるからです。
よくある質問
Q. 施工管理はやめとけって本当?
A. きついのは事実です。ただ私は、給料と人間関係を理由に9年続いています。合う合わないは人によります。
Q. 施工管理は楽しい?
A. 仲間や職人さんと作ったものが暮らしの役に立ったと思えるときは、心からやってよかったと思えます。
まとめ|続けられるきつさだった
この記事の要点を整理します。
- 一番きついのは夏の暑さと冬の寒さ。板挟みや、雨のあとの残業もある
- 夏は空調風神服・ペルチェベスト・水分と塩分で乗り越えている
- 残業や上司がきついなら、環境を変えてみるのも一つの選択肢
- 力仕事は職人さんの担当。意外と楽な面もある
「辞めてやる」って毎日思っとった私でも、気づけば9年目やで
仲間や職人さんと力を合わせて作ったものが、暮らしの役に立っている。そう思えたとき、私はやってよかったと心から思えます。
ものづくりが好きな人、仲間と何かをやり遂げたい人。そういう人にとって、施工管理のきつさは「続けられるきつさ」だと感じています。
私はこのきつい仕事を続けながら、1級土木の一次検定に受かりました。その話はこちらです。










